古民家

左の部分が築推定100年の旧家
左の部分が築推定100年の旧家

 うちの祖母は齢85歳ですが、まだまだ元気です(いかに元気かは過去ブログを)。そんな祖母が住んだ旧家が家の裏側にあります。なんでも祖母がこちらに嫁いだ昭和23年に、祖父方の家から譲り受けて移築したそうです。その時点で既に相当古いもので今となってはゆうに100年以上は経過している代物です。相当に朽ち果てているものではあるけれど、過去を感じる上で極めて貴重なものなのだろうな、と思います。

 さて、現在その建物を解体しようという考えがあるのですが、朽ち果ててはいるものの、ある側面では貴重なこの建物をどう取扱おうか悩ましいところでした。そんな中、以前新聞で見た北海道古民家再生協会のことを思い出しました。連絡してみると、すぐに来て見てくれるとのこと。驚きとともに頼もしさを感じました。

 日本では基本的に古い建物よりも新しい建物の方が好まれます。ここ数年テレビ番組「劇的ビフォアアフター」の影響かもしれませんが、古い建物を新しい建物に再生することに少しは目が向けられるようになったのかもしれませんが、それでも多くありません。

 もちろん、湿気が多かったり台風が来たり、北海道なら寒暖差や豪雪など、家屋にとって相当ストレスフルな状況だとは思います。それでも、外材ばかりの新築の家にあまり魅力を感じない、そういう同世代が増えているのも事実ですね。

 さて、数日して社団法人北海道古民家再生協会の理事長である江崎氏がいらっしゃいました。氏に我が家の「古民家」を見て頂きましたが、結果としては「使用できる古材を利用したらいいのではないか」、と意見を頂きました。

 具体的に梁は「煤色濃い」と言われる貴重な状態だそうです。囲炉裏の煤が染み付いて真っ黒に、こうなると木は丈夫になり防虫効果もでてくるそうです。また、その梁もどこかで製材されたものを持ち込んでいるのではなくて、大工さんがその場で製材して使用しているので、波のように削った後(これをチョウナと言うそうです)が残っています。地元のトドマツやエゾマツを使用した今となっては貴重な材です。木材は、正しく使用していると100年目くらいが最も強度が強くなるそうです。もう、昔のように丈夫な梁をつくるだけの木はありません。大事に使わなくては、と強く感じました。

 とにもかくにもこれで、ずっと自分たちを悩ましていた案件が一つ解決しました。きれいに掃除して、再利用できる物は次の世代に受け継いで行こうと思います。社団法人北海道古民家再生協会の皆様、そして江崎理事長、有り難うございました!  (寿)