イギリス: ファームショップ

 日本では道の駅や直売所でその土地の新鮮な農産物を買うことが増えてきました。今でこそ立派な施設が多いですが、子供ながらに道路脇の畑の隅に小屋があり、そこで野菜の無人販売をしていた光景を覚えているので、昔から農家が直接商品(余剰作物)を売るというのは大なり小なりあったのかもしれません。

 イギリスでは道の駅や農協の直売所のような施設をあまり見かけませんでした。その代りに農家個人が経営する直売所(ファームショップ)がたくさんありました。自分の農園の農作物だけでなく、周辺農家の農作物や地元の商品を幅広く品揃えしています。また、カフェやレストランを併設しているところも多いです。聞いた話しを拾っていくと、どうやらこれらは農家の奥さん達が立ち上げたケースが多いようです。なぜかと言うと、BSE問題により農業収入が減り、その補填のために農業経営多角化が推進されたためです。これは、B&Bやセルフケータリングが増えたのと同様の理由です(B&Bについてはこちら)。それまで外に働きに出ていたり、家の仕事をしていた女性が農園という資源を活かしてビジネスに繋げる、そんな動きが広がったそうです。

 日本では、道の駅や農協の直売所が大きな推進力となって「直売所」が一気に広がりました。国からの助成を受けつつも、個人のショップを持つ方向へ誘導したイギリスとはまた違った方向への舵取り。どのように発展して行くか、興味が尽きません。

◆訪れたファームショップ

ソールズベリー近郊

Home Farm Shop

 

 

家畜農家の奥さんが農業多角化の目的で開いたショップ。肉がおすすめ。カフェも併設されている。

ドーチェスター近郊

Bride Valley Farm Shop

 

肉牛を中心とする農家が営む。お店はアボッツベリーの中心部にあり、農場とはやや離れている。

近郊

Modbury Farm Shop

 

ジャージー牛(乳牛)を中心に飼育する有機酪農家によるショップ。アイスクリームなど乳製品がおすすめ。

 

 

ヘレフォード近郊

Oakchurch

 

もともとは果物狩り農園からはじまり、規模拡大の結果、現在ではスーパーのように大きなファームショップにまで成長。


◆ファームショップの探し方

Big Barn

 ファームショップは現地に行って探すのが一番です、と言いたいところですが、実は便利なサービスがあります。郵便番号を入れると周辺地域のファームショップ、地元素材を使った食品のお店やレストランが表示されるサービスです。

 

【試してみてください】

 ここでは試しに、Launceston Farm周辺のファームショップを探してみようと思います。まず、Big Barnのサイトを開いたら、郵便番号である「DT118BY」を入力してみてください。地図内に赤く表示されているところが、サイト右手の買い物カゴの下に表示されているのと同じ「Home Farm Shop」で、ここが私たちが訪れたお店です。(上記ファームショップの写真の一番左手です。)このサイトからオンラインで購入もできるようです。