イギリス(アシュレイウッドファーム編)

53日目: 2011年1月21日 「cozy B&B」

 3泊するAshley Wood Farmは古代ローマ時代の温泉の遺跡で有名なバース郊外に位置するロケーションに恵まれた B&Bです。ファームステイができるB&Bは田舎にあるため車がないとアクセスが難しいのが現状ですが、ここはバースからバスが頻繁に出ているため車がなくても困ることはありませんでした。オーナーのキムさんはオシャレで格好いい素敵な女性で、10代の3人の娘の母でした。ホスピタリティに溢れていて、毎日帰宅すると手書きのメッセージが部屋に残されているのが嬉しかったです。結婚記念にとワインも頂きました。

 アーガ(ストーブとオーブンが一緒になったもの)で作る朝食も最高でした。そのメインプレートの前には、シリアル、ヨーグルト、ジュースとともに手作りパンケーキやフレッシュベリーも頂きました。卵は自家農場のものです。17歳の長女がにわとり管理担当で、彼女がB&Bに卵を売っているのだそうです。驚くことに、17歳の誕生日プレゼントに頼んだものは「ブタ」だったそう。ところが手違いで来たブタは母豚で、さらに4頭増えてしまったとのこと。ソーセージとして出される日も近いかな、と言っていました。それはそれで楽しみですが(笑)!

 キムさんがB&Bのビジネスを始めたのは子供たちが小さかった頃、外に働きに行くよりも家でできるビジネスの方が良いと考えたからだそうです。農家の持つ資源を活かし、元々両親が住んでいた自宅隣の家をB&B用に改装し、畑が広がる素晴らしい丘が望めるように壁を一面ガラス張りにしました。最近では子供も大きくなってしまったので、「朝食を用意したり掃除をしたりクリエイティブな仕事ではないと思うこともある」とも言っていましたが、Farm Stay UKの組織のチェアマンを務めるなどアクティブな彼女らしく積極的に活動されているようでした。バースという観光地柄、海外からのゲストも多く、様々な人との出会いを楽しんでいるようにイキイキとしている彼女から感じました。(ちなみにイギリスでは農業は夫の仕事で奥さんは農作業はあまりしないのが一般的なようです。)

 彼女は素晴らしいバースの案内人でもあり、見所を地図にして示してくれました。今日はこれを持って観光に出かけました。バース大聖堂、ロイヤルクレッセント、パンプルームでティータイム、それからお土産購入に奔走し、すっかり観光客として満喫します(世界遺産のローマン・バースは翌日に見学してきました)。それにしてもバースは底冷えし本当に寒かったです。Ashley Wood Farmでは夕食提供がないため、キムさんがおすすめしてくれた近くのパブで夕食です。B&Bとパブの連携がとれているのはとってもいいことです。

54日目: 2011年1月22日 「田舎町の素敵なティールーム」 

 田舎志向の私たち、土曜だけ開催されるファーマーズマーケットを訪れた後、電車で15分の場所にある美しい田舎町ブラッド・フォード・オン・エイボンを訪ねました。運河と丘の美しいのどかな小さな町で、すぐにこの町が気に入ってしまいました。

 まずは運河に沿って散策します。たくさんのナローボートという船が停泊していますが、よく見ると生活しているようなのです。ナローボートはキャンピングカーの船バージョンだとは聞いていましたが、住居として使っている人もいるとのことで、屋根の上にはプランターで自家菜園をしている様子(写真です)、料理をしている香りなど生活感が漂っていました。

 それからタイザバーンという14世紀に建てられた修道院の納屋を見学しました。あまりにも立派な納屋で驚きました。周辺にはセレクトショップが何軒かあったり、子供たちが遊べるような広いスペースがあり思い思いに休日を満喫しているようです。

 さて、見所のクライマックスは、崩れ落ちそうなゆがんだ外観のBridge Tea Roomsです。名誉ある賞を何度も受賞している伝統的なティールームでここでランチにしました。スタッフの女性はいわゆるメイド服で(この空間にはマッチしていました)、男性マネージャーと思われる人が全体を仕切っているようでした。このスタッフの対応がまた素晴らしいこと!男性マネージャーからは「Please make yourselves at home(おくつろぎください)」と席に案内され、食後のお茶を持ってきてくれた女性は「観光ですか?」だったか忘れましたが、とにかく無言ではなく話しかけてくれたのでちょっとしたおしゃべりを楽しみました。こういうさりげない接客態度が評価されているような気がしました。もちろんランチ(夫はジャケットポテトをここで初めて食べて感激していました)もケーキもとっても美味しかったです。

55日目:2011年1月23日 「B&B今後の展開に期待!」

 3泊したAshley Wood Farmを離れる日、私たちの中では恒例となったファームツアーをキムさんにもお願いし快く引き受けてくださいました。牛と馬を主に飼育する畜産農家で、B&Bの他にも農業多角化を進めている様子を見学させてもらいました。現在、古い納屋を改装してプライベートプールを建設中だったのです。このプールはB&Bのゲストのためではなく、地元の人向けに時間でプールを貸すという新たなビジネスです。この周辺は裕福な年配の方が多いそうで、プールでエクササイズ講座を開いたり、個人レッスン向けに使ったりできる、と話していました。プールへの憧れというのはここに限らず、私たちの訪れたLaunceston FarmLowe Farmでも似たようなものを持っていました。ある程度成功したB&Bは新たなビジネスのためにスパ施設やジャクジーを整備したいと口を揃えて言っていました。次回訪れた時、どういう風に変化しているのかはその時のお楽しみです。いつになるのか分りませんが・・・。最後に、宿から眺めた忘れがたい風景を写真におさめました。

 その後いよいよLowe Farmへ向かいます。電車とバスを乗り継いでの3時間弱の移動を経て到着し出迎えてくれたジュリエットと対面します。私は2年振りの再会、夫は初対面です。エネルギッシュさは健在でした。これから5泊ここでお世話になります。新婚旅行で訪ねてくれたということをとても喜んでくれたので嬉しかったです。今日は日曜日、ジュリエットの作るローストビーフとヨークシャープディングに舌鼓を打ちます。イギリスでいろいろと食べてきましたがやっぱりジュリエットの料理が最高です!ここに戻ってこられたことを本当に嬉しく思います。