イギリス(ロンドン編)


41日目: 2011年1月9日 「ロンドン入り」

 早朝、パリ発のユーロスターに乗車し2時間20分、ロンドンに到着しました。パリに引き続きエリザベスと2人の子供たちと一緒です。ロンドンでアラン(エリザベスの旦那さん)と合流して、車で家に向かいます。彼らは購入したフラットに住んでいたのですが、古いフラットは何かのトラブルで浸水してしまい現在工事中、その間仮り住まいにいました。(アパートホテルのようなところです)大変な時期にお邪魔してしまいました。

 写真は車から見たタワーブリッジです。美しい橋です。まだ体調が優れないため今日は車窓の眺めにとどめて、家でゆっくり過ごしました。BBCで放送されている「Countryfile」というテレビ番組が3年前には日曜午前放送だったのに、現在は日曜19時というゴールデンタイムに移行していたのには驚きました。イギリスの田舎にフォーカスした良質な番組です。こういう番組を日曜の家族団欒の時間に見られるのはいいことだと思います。

42日目: 2011年1月10日 「都会のオアシス」 

 ロンドンは大都会にも関わらず町の中心部に緑豊かな公園がたくさんある素敵な都市です。前月12月には100年に一度の大雪で大混乱したそうですが、残雪もなく名残はありません。2011年4月にはウィリアム王子のご成婚を控え活気づいている雰囲気でした。挙式が行われるウェストミンスター寺院周辺を散策しながら、セントジェームズ公園に入ります。リスや水鳥などの動物がいて、散歩やジョギング、犬の散歩など思い思いに都会のオアシスを楽しむ人で賑わっています。(イギリスにはよく犬のフン用のごみ箱というものも設置されています。写真がそうです。)

 夜はモロッコのワークキャンプで一緒だったリチャードと会う約束をしていました。待ち合わせはテンプル駅。彼の母校であるロンドン大学の図書館の目の前のパブに行きました。彼は小学校の先生なのですが、2012年現在休職して世界一周旅行をしているそうで、この春には日本でまた再会できるかもしれません。

43日目: 2011年1月11日 「イナゾーRock'n Farm」誕生秘話

 ロンドンでしたいこと、①ミュージカル鑑賞、②美術館鑑賞、は外せません。①の観劇は当日割引券を利用すればリーズナブルに購入できますし、②についてはイギリスでは美術館、博物館の入場が無料です。観光客にも優しい町です。

 早速、①ミュージカルチケットを購入すべくチケットセンターへ向かいましたが、見たいミュージカルが安くなっていません。「レミゼラブル」や「マンマミーア」を検討していましたがないのです。そこでどういうわけか割引率が高いという理由だけで「WE WILL ROCK YOU」を半額(£30)で購入しました。全編が伝説的ロックバンドクイーンの名曲で構成されるミュージカルです。偶然見に行くことになったこのミュージカルがきっかけで後に夫のロック魂に火がついてしまいました、笑。

 ②の美術館ですが、有名な大英博物館や国立美術館など見るべき箇所はたくさんあるのですが、とにかく時間が限られており「ナショナルポートレートギャラリー」しか見られませんでした。世界最大の肖像画コレクションを誇る美術館で世界史の教科書で見たことがある写真があちらこちらに展示されています。あまりにたくさんの目に見つめられていると疲れが出てくる程です。小学生の集団が見学に来ていました。イタリアでも同じような光景を見たのを思い出しました。

 さて、夜19:30開演のミュージカル「WE WILL ROCK YOU」を見に繰り出しました。これを見て完全にロックされた夫は自分も農業界をRockしなくてはと感じたそうで「イナゾーRock'n Farm」の原点はここにあります。帰宅するとテレビドラマGLEEがちょうどやっており、なんとそこでもクイーンの「Somebody to love」を歌っているではないですか!後にこの曲なくして我々の2011年は語れないくらい聞きこんだ曲になりました。

44日目: 2011年1月12日 「オックスフォードへ」

 日帰りでオックスフォードへ行きます。バスで片道1時間40分程で、約15分おきに発車しているため利用しやすいです。さらに車内にはWIFI環境も整備されており言うことありません。(ちなみにイギリスでは長距離バスのことをコーチと言います)

 オックスフォードは大学で有名な学問の都です。古い町並みは美しく歴史を感じさせます。書店のひとつに入ってみたところ大変面白く、ここでたくさんのポストカードと野菜のポスターを購入し日本に送りました。現在額に入って我が家に飾られています。

 オックスフォードではデイビッドさんという方とお会いしました。日本行きを紹介する旅行会社を経営されており、特に農村へのポテンシャルを感じていらっしゃいます。私たちの興味も農村でファームステイができる環境の整備だったので、この点について話しました。北海道は特にアジア系の観光客にとっては魅力的な目的地です。雪という魅力がない夏にファームステイが新たな魅力になるのではないか、と考えています。いつかデイビッドさんと仕事ができるようになれたら・・・とまだしばらく遠そうな日のことを考えます。写真はイギリス名物フィッシュ&チップスですが、ここでご馳走になったものは格別です!

45日目:2011年1月13日 「オーガニックパブを満喫」

 この日「朝からサラダ事件」が発生しました。生野菜サラダを朝食に食べていた私たちを見て、2人の子供(特に喋れるアリシア4歳)が大興奮。その驚きぶりを歌と踊りにして表現してくれました。残念ながらフランス語の歌なのでよく分からないのですが大体以下のような内容です。 「朝ごはんにサラダは食べない。変だよ。身体によくない!普通の朝ごはんはパンとジャム、それでおしまい!」イギリスの伝統的な朝食は別にして、フランスなどの国では朝食には甘いものを、が基本ですからサラダにドレッシングをかけて食べるなんて信じられなかったのでしょう。子供たちにとってもでしょうが、私たちもカルチャーショックを受けた一コマでした。

 その後この子供たちと近くに設営されたスケートリンクを見に行ったり、家で洗濯や明日以降のレンタカーと宿の手配を済ませて外出しました。パリからずっと一緒だった子供たちとも今日でお別れです。

 ロンドン最後の日はお目当てのオーガニックパブを目指しました。「THE DUKE OF CAMBRIDGE」というイギリスで唯一のオーガニックパブです。(イギリスの有機認証機関であるSoil Associationにより認定を受けています。)こちらでは食べ物、飲み物がただオーガニックであるだけでなく、とても美味しい!この美味しいということ、大事です。(写真はチョリソーとペコリーノのサンドイッチです。)仕入れ方法もインディペンデントである生産者から直接仕入れることにこだわったり、魚については「持続可能な漁業で採られた認証水産物(MSC)」の認証があるものを使用するなど、方針が明確です。さらにリサイクルや太陽発電を実践するなど循環をパブ自ら取り入れています。

 その後、仕事を抜け出してもらって友人とお茶をしたり、ロンドン最後の日に会いたかった人との再会を果たしていきます。夜はタイ料理を宅配してもらってフランスのワインを開けてエリザベス達との楽しい夜は更けていきました。