写真提供/クナウマガジン
北海道の中でも北部で農業をする私たち。1年の中で作物の収穫できる期間は限られています。作物が豊富にある夏の間に夏野菜を保存できる形に加工して…とチャレンジしたこともあるけれど、夏は農作業で忙しすぎるのです。無理があっては続かない!夏野菜の保存食作りは早々にあきらめました。(夏野菜はフレッシュなものを食べよう。)
そこで、我が家では保存食作りがスタートするのは晩秋から初冬にかけてです。この時期にあるものは、畑からはじゃがいも、かぼちゃ、キャベツ等々、海からは鮭、本州から送られてくるフルーツ類など。夏の間よりもむしろバラエティ豊かかもしれません。我が家の畑でとれるもの、に限定されずにおすそわけ頂いたものなどもうまく取り入れながら長く楽しめる形に加工していくのは楽しい作業のひとときです。
我が家では、義母が同じくこの時期になると北海道の伝統的な郷土料理や漬物、味噌等々を作っています。ですから私が作るのは必然的に義母とは被らないタイプのものになっていきました。もちろん、ゆくゆくはこの伝統的な味も引き継いでいきたいと思っていますが、以下では主にヨーロッパを旅して得た経験をもとにアレンジした保存食レシピを紹介しています。
こちらのレシピは2015年2月発売の季刊誌「スロウ」の「保存食のある冬」特集にて取り上げていただきました。クナウマガジンさんのご厚意で雑誌掲載用の撮り下ろし写真とともに公開しております。
写真提供/クナウマガジン